お役立ちコラム

2022/10/15

交通事故

自転車の運転に保険加入は必要ですか。

 自動車の運転をする人は、自動車賠償責任保険法に基づき、自賠責保険への加入が義務づけられています。
 これは自動車による事故が、人の生命身体に対する重大な損害を与える為、保険制度により最低限の損害賠償を保障しようとした結果です。
 この自賠責保険は、自動車を対象としており、運転手が自分の足で運転する自転車は含まれておらず、自転車はこれまで保険加入は義務づけられておりませんでした。
 しかし、いくら人力で運転する自転車であっても、そのスピードやぶつかった相手によっては、自転車の運転手だけでなく、その相手方に大きな損害を与えることがあります。
 実際の事例でも、小学生の運転する自転車が、高齢の女性とぶつかり、9500万円の損害賠償が認められた事例が存在します。
 このような時に、保険に加入していれば、保険会社が損害賠償を代わりに行ってくれますが、自転車については保険に加入していないケースもあり注意が必要です。
 その為、近年、各地方自治体の条例で、自転車の賠償責任保険への加入を義務づけ始めており、岐阜県でもこの令和4年10月1日より、保険加入が義務づけられています。

尾藤法律事務所 岐阜県郡上市八幡町の地域に根づく法律事務所「尾藤法律事務所」です。