2016/4/13
大きな病気を患い多額の治療費の為に借金したが返せない、他人の借金の保証人になったが借りた本人が逃げて自分だけでは返せない、勤め先から突然解雇されて住宅ローンが返せない等返せるはずの借金が返せなくなる理由は様々です。
お金を借りた以上必ず返すべきというのが本来の在り方ですが、予期しない出来事により一生をかけても借金が返せなくなったときにまで、いつまでも借金の返済を強制することは、その人の人生を台無しにしてしまいます。
そこで、法は返済が不可能なほどに借金が大きくなったときに、その人が有している財産のほとんどを債権者に配ることを条件に、借金をゼロにするか減額することで、その人が経済的に再生できる手段を用意しています。
それが破産や民事再生という手続です。破産は、今ある財産のほぼ全てを債権者に配る代わりに借金をゼロにする手続で、民事再生は、自己の財産を守りながら、一定割合の借金を支払うことで残りの借金を免除してもらう手続です。
借金が返せなくて困った際には、このような手続によって経済的再生をする方法もありますので、一度弁護士等の法律家に御相談ください。