お役立ちコラム

2017/1/15

刑事事件

どうして悪い人の弁護をするのでしょうか(2)

前回は、弁護士は、間違って犯人として起訴された人が処罰されることを防ぐ為に、刑事裁判において弁護人として活動することを説明させていただきました。

ただ、刑事裁判の多くは罪を犯したことは間違いのない人が、被告人として起訴されています。その為、罪を犯したことは間違いがないのに、どうして弁護士が味方になるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

ですが、どのような被告人であっても罪を犯してしまったことについて理由や事情があり、そのような理由や事情に配慮しないまま刑罰を決めていては、実際の罪に対して重すぎる刑罰となりかねません。

また、裁判で戦うには専門的な法律知識が必要となるため、法律の専門家による助力がなければ法律を知らない被告人は自分の事情を裁判で伝えることも出来ずに処罰されてしまいます。

無実の人を処罰するのと同じように、不当に重い刑罰もまた重大な人権侵害です。そのような人権侵害とならないように、刑事裁判の被告人は弁護人を選任することが権利として認められており、弁護士は被告人が不当に重く処罰されないように、弁護人として被告人の為に活動しています。

尾藤法律事務所 岐阜県郡上市八幡町の地域に根づく法律事務所「尾藤法律事務所」です。