お役立ちコラム

2016/12/13

刑事事件

どうして悪い人の弁護をするのでしょうか

刑事裁判において、弁護士は、犯人として処罰を求められている被告人の立場に寄り添い、被告人を守る活動を行います。被告人を守る立場の人を「弁護人」と呼びます。

弁護士が、このような活動をすることについて「何故悪い人の味方をするのか。」と疑問に思う人もいるかもしれません。

この疑問に対する答えは様々あるかもしれませんが、一番の理由は、間違って犯人として起訴された人が処罰されることを防ぐことにあります。

多くの人は、警察官に逮捕され、検察官によって起訴された人は、それだけで犯人だと思うかもしれませんが、警察官や検察官も人であり、必ずしも完璧ではありませんから誤って無実の人を犯人と思い込み処罰を求めることがあります。

起訴された被告人が本当に罪を犯した犯人かは、証拠に基づいて裁判官が犯人と判断するまでは分かりません。刑事裁判の被告人になっても、それだけで悪い人というわけではないのです。

 国が無実の人を誤って処罰することはその人の人生を奪う重大な人権侵害であり、そのような冤罪を生まないように、被告人の立場に立って被告人を守る活動をするのが弁護人の役割です。

 

尾藤法律事務所 岐阜県郡上市八幡町の地域に根づく法律事務所「尾藤法律事務所」です。