お役立ちコラム

2015/9/10

憲法・人権

人権はどうやって守られていますか

前回は、「国民の人権を守る為に憲法がある」ことを説明させていただきました。では、国を治めるためのルールである憲法は、どのようにして人権を守っているのでしょうか。

人によっては、「憲法に書いてあればそれだけで守られそうだ。」と思う人や、「『人権を守れ』と書いてあるだけで本当に守ることが出来るのか。」と思う人がいるかも知れません。

そこで、今の日本の憲法を例に説明すると、まず、憲法は、国会議員、裁判官等を含めた公務員全てに対して憲法を守る義務を定めています。これにより公務員が、人権を守ることを要求する憲法を守りながら活動をすることになる為、公務員による人権侵害を防ぐことが出来ます。

また、憲法はどの法律よりも強い力があると定められています。憲法が法律よりも強い力があるということは、憲法に反する法律は効力が認められません。ですので、国会によって人権を侵害する法律が定められても「人権侵害=憲法違反」となり、法律の効力が認められない為、法律による人権侵害を防ぐことが出来ます。

これらは人権を守る例の一部ですが、憲法は様々な工夫により人権を守っています。

 

尾藤法律事務所 岐阜県郡上市八幡町の地域に根づく法律事務所「尾藤法律事務所」です。